豊田市環境基本計画後期重点プロジェクト勉強会を開催しました。

 平成20年から29年までの10年間の計画期間とする「環境基本計画」の後期重点プロジェクト(平成25~29年度)の意見募集(パブリックコメント)が平成24年12月15日から平成25年1月14日まで行われました。

 

 環境をテーマに関心ある市民が集い設立した当会として、この機会に多くの市民の関心を高め、意見提案し、共働の精神で行動するきっかけづくりにしたいと、後期重点プロジェクトの勉強会を企画しました。

 

 持続可能な社会の3つの社会像(テーマ)である「低炭素社会、自然共生社会、循環型社会」に合わせて、全テーマとテーマ毎の合計4回開催し、のべ64人の参加、421件の意見をいただくことができました。

 

 いただいた意見は、15に集約し報告書とともに豊田市に提出しました。

後期重点プロジェクト勉強会報告書130114【完成】.pdf
PDFファイル 772.3 KB

●実施概要

(1)日時とテーマ(社会像)

  • 第1回 2012年 12月22日(土) 13:00~16:30 3つの社会像について
    (低炭素社会、自然共生社会、循環型社会)
  • 第2回 2013年1月8日(火) 10:00~12:00 豊田市から取り組む地球温暖化防止(低炭素社会)
  • 第3回 2013年1月9日(水) 10:00~12:00 循環型のライフスタイル・産業活動への転換(循環型社会)
  • 第4回 2013年1月10日(木) 10:00~12:00 豊かな自然環境との共生(自然共生社会)

 

(2)場所

  • とよたEcoful Town(元城町3-11) パビリオン内研修室

 

(3)参加者数

   第1回 第2回 第3回 第4回 のべ合計 (実数)

   23名  14名  10名  17名  64名    (37名)

 

  [参考]

  単発参加者 21名  2回参加 8名  3回参加 5名  4回参加 3名

 

(4)講師

  豊田市環境部職員(各回1~2名を派遣していただく)

●集まった意見数

第1回 3つの社会像 207件

第2回 低炭素社会  80件

第3回 循環型社会  56件

第4回 自然共生社会 78件

 

合計 ― 421件

 

*意見数は意見交換で使った付せんの数をカウント

 

[参考]

ひとりあたりの意見数 421件 ÷ 64人 = 6.58件/人

●写真




●集約した意見

[環境政策全般]

1.共働:計画策定段階から意見の聴取し、対話と創造の機会を経て計画を策定する。また、実施段階においては市民が主体となって活動する機会をつくり市民力(企業力も同様)を積極的に活用する。

 

2.評価:市も市民も事業者も納得のいく評価をする。現在の評価は、環境活動に理解・協力をしている市民にとっては残念な評価である。

 

3.環境学習の推進:環境分野の学習施設が個別の分野のプログラムを確立するとともに、ESDの視点を持って、連携した豊田市独自の学習プログラムを制作し、小学校に限定せず様々なターゲットを設定し地道な啓発をはかる。

 

4.行動促進:とよたエコポイント制度は、市民の行動促進に有意義である。政策との連携を強く図りインセンティブを持たせる。例えば、雑紙の分別・持ち込みに新たなポイントを付与して分別を高めるなど。あわせて、エコファミリーへの周知(広報活動)に力を入れる。

 

5.周知活動:広報とよた、新聞といった従来の広報手段に加え、HPやSNS等を活用して関心ある市民に直接働きかけたり、環境活動の担い手を育成して、担い手から伝えてもらう広報(クチコミ)をしたりする。

 

[低炭素社会]

6.削減目標の設定:市民のライフスタイルは多様である。その多様なライフスタイルにあわせたエネルギーの有効利用やCO2削減目標を設定する。多様なライフスタイルのモデルは、最新の設備と森林や河川など豊田市の地域資源の有効利用という観点から複数設定をする。

 

7.車から排出されるCO2の削減目標:EV・PHVを評価指標にすると発電方式によってCO2排出量が大きく左右される。そこで、再生エネルギーを使った充電スタンドも評価軸に加える。また、ガソリン消費量の増減を指標に設定するなら、①軽自動車の所有率の変化(車の小型化)、②自家用車から乗り換え交通量(自転車、バイク、徒歩)、③公共交通(電車、バス)の利用者数変化も追加することで、間接的なCO2削減の評価となる。

 

8.森林の活用:間伐の推進のみではなく木材の利用促進をはかる。マーケティングから得られた知見により、例えば、幼いころから木に慣れ親しむ体験(木育)を積み重ねていくとともに、薪やペレット等を利用した暖房やお風呂の湯沸かし、キャンプ等での調理体験、家具づくりや建築材としての活用といった豊田の木材を地域で利用(消費)という、生産から販売までのしくみづくりを行う。

化石燃料から木材(木質バイオマス)に燃料が置き換わればCO2削減効果は高い。

 

[自然共生社会]

9.生き物調査:こども園、小学校(学齢別)、中学校、高校・大学、一般(ファミリー等)といったターゲットを設定し対象の応じた調査項目を設定し調査市民の拡大を目指す。また、講師やサポーターの派遣といった支援策を講じ、参加しやすい環境をつくる。目標参加人数は豊田市人口の1%(4,000人)をめざす。

 

10.自然体験活動の普及:子どものころから自然に慣れ親しみ、健康な心と体を育むための自然体験活動を普及する。子どもたちの行動範囲に応じたフィールドを設定し、指導者と参加者の特性を踏まえて着手しやすいフィールドから優先して行う。リーダー育成を行うとともに、保護者やフィールドの地権者に理解が得られる啓発を行う。

 

11.里山の保全・回復・活用:ラムサール登録湿地を核にした里地・里山の保全・回復・活用と普通地域の保全・回復・活用と同時に展開する。現在、都市近郊の里山の保全はほとんど手つかず。21世紀的な豊田市独自の活用方法を見出し、新たな価値による保全策を検討し、できるところから実施する。

 

12.外来種問題:外来種だけをとりだたすのではなく、クマやイノシシ、シカ、サルといった在来種の被害なども含めて「生態系のバランスの崩壊」という観点での啓発(環境教育)を行う。また、対策として安易に駆除するのではなく、人権教育や命の尊さの教育もあわせて行う。

 

[循環型社会]

13.現状の適正評価:豊田市民はごみの分別に理解があり適正に分別されている。ごく一部の市民がマナーを守れなかったり、雑紙、生ごみなどリサイクル可能な資源が混入されているが、まずは全国的な状況と比較し、現状でひとまず満足する評価が必要。

 

14.2Rの推進:3R(リデュース、リユース、リサイクル)のうちの2R(リデュース、リサイクル)に絞って、発生抑制を中心にごみ問題への取り組みを展開する。リデュース面は、レジ袋削減や食品トレーなど容器包装の削減、生ごみをなるべく出さないクッキングや水分の削減(生ごみひと絞り運動)の実施など。また、象徴的な取り組みとしてイベント時の使い捨て容器の削減にも取り組む。

リユース面では、リユース工房を核としたリユース活動の支援。フリーマーケットの開催支援(広報支援)などを行う。

 

15.生ごみリサイクルの促進:地域や住まいによって生ごみ処理方法の選択肢が変わるため、地域特性を踏まえたリサイクルを行う。一次処理を家庭でする方式(三重県桑名市:くるくる工房)、直接持ち込みを行い地域通貨と交換・有機野菜と引き換えができる方式(埼玉県小川町:NPOふうと)など、さまざまな取り組みを紹介する勉強会を市民と行政で行い、市民が主体となる取り組みをサポートする。

お問合せ先

特定非営利活動法人

とよたエコ人プロジェクト

 

〒471-0025

 愛知県豊田市西町1-88
 カニックビル5階
 TEL 0565-50-5684

 FAX 0565-50-5568

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